研究内容
臨床感染症分野では…
世界各国で深刻な真菌症が増加しています。特に先進諸国では内臓を冒す深在性真菌症の増加が止まらず、またその原因菌も多彩になってきています。 臨床感染症分野では、これらの疾患の診療を担当するとともに、診療の中から明らかになってくる診断・治療・病態におけるさまざまな問題を研究し、実際のベッドサイドに還元することを目的としています。具体的にはアスペルギルス症、接合菌症といった難治性の呼吸器糸状菌感染症、また近年の海外との交流により注目されているコクシジオイデス症、ヒストプラズマ症といった輸入真菌症が対象です。 これらの真菌がなぜ感染するのか、感染すると何が起こるのか、どのようの診断し、どのように治療・予防すれば良いのか、などを解明するため、下記のようなテーマでの研究を続けています。また近年は居住環境や医療機関内の環境における真菌の意義やコントロールに関しても研究を進めています。なお、研究とは別に全国の医療機関から真菌症のコンサルテーション、微生物資源分野との協力により分離された真菌の同定、MIC測定などにも対応しています。各種真菌症のコンサルテーションや、起因菌の同定依頼および抗体検査についてはこちらをご覧になり、お問い合わせ下さい。