接合菌症の疫学調査

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接合菌症の疫学調査

◆接合菌症は重要な深在性真菌症となってきています。国内の発生動向などを調査して、疫学データとして還元していきます。

 接合菌症(ムーコル症)は欧米各国で増加が次々と報告されており、また、コンサルテーションを行っている中で、この2、3年の間に接合菌症が目立って増加しているという印象があります。しかしながら、剖検輯報以外には疫学的なデータがありません。 そこで私達は、接合菌症の全国調査を行うことにより、その実態を明らかにしたいと考えています。具体的には、接合菌症をはじめとするアスペルギルス症以外の糸状菌感染症の頻度、原因菌の種類,臨床経過等を明らかにし、診療に直接役立ててるとともに、将来的な診断、治療法の開発へと結びつけることにあります。

研究内容の詳細

  1. 病原真菌の感染機構/宿主防御機構の研究(主に糸状菌Aspergillus fumigatus について)、 慢性肺アスペルギルス症の発生機序・病態に関する研究
  2. 輸入真菌症の疫学および診断法の研究
  3. スエヒロタケによる真正担子菌症の疫学および診断法の研究
  4. 遺伝子解析や抗原検出による真菌症診断法の研究
  5. 接合菌症の疫学調査
  6. 居住環境内真菌による肺障害の研究:肺循環障害、過敏性肺臓炎など